天然染料による糸染め:ルピナス / Kasvivärjäys:Lupiini

ルピナスで染めた毛糸。 緑の景色にすっかり溶け込んでいる。 Lupiinilla värjätty villalanka. ©︎Midori Tsunoi 
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庭に長い間積まれていた木材が腐り始めているので燃やさなければならない。。という事になり、せっかく木を燃やすならそのエネルギーが勿体無い!という事で糸を染める事にしました。
これから染める糸。©︎Midori Tsunoi


南フィンランドでは夏になるとあちらこちらで群生しているルピナスを利用します。今回は染めたい糸の重さの約200倍の重さを集めて小さめにカット。

ルピナス。Lupiini ©︎Midori Tsunoi

汚れや仕上げ剤などがついていると染まりにくいので、染める前に毛糸は石鹸で洗いよく濯ぎます。

 いかにも手作りのチーズグレーターで石鹸を削る。 ©︎Midori Tsunoi
©︎Midori Tsunoi


ルピナスを大きな鍋に入れて約2時間に出します。

©︎Midori Tsunoi
染浴を30℃まで冷まします。

©︎Midori Tsunoi

そして糸を入れてゆっくりと温度を上げてまた2時間。途中で媒染剤のミョウバンを入れます。
©︎Midori Tsunoi

©︎Midori Tsunoi


今回は環境的に厳密にやるのが難しいので同時媒染でやって見ました。

©︎Midori Tsunoi


こんな感じです。

©︎Midori Tsunoi

グレーはSuomuorakas(イボタケ目)で染めたものです。

昼頃にルピナスを集め始め、糸の準備、薪の準備、煮出し、染め・・・染め上がった糸を濯ぎ、つるした時にはもう夜の11時。。ほぼ12時間かかりました。
今回初めて薪を使っての染めを体験。染料、媒染剤の量も、染浴の温度も、なかなか調節が難しく、結局かなりダイナミックな染めとなりました。
それでも北欧の夏。PM11時はまだまだ明るいです。太陽の光に力をもらい、なかなか大変でしたがなんとかやり遂げました。


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